西伊豆町では、ご寄附いただく際に5つの使い道の中から選択していただいたものを一度基金に積み立て、町の会計に繰り入れて使わせていただいております。このまちづくりの財源を活用し平成30年度に実施した事業の一部を報告いたします。
平成30年度 ふるさと応援寄附金活用事業
1.地域資源を活かした魅力ある産業の育つまちづくり(自然・産業)
■ 山林再生のための間伐で生じた木材で学校机を製作しました
【事業名:産業振興事業】
寄附金充当額:2,298千円
事業目的:町有林の間伐材を利用し、学校用机・椅子の製作を行い、町内児童・生徒へ寄贈することにより、森林の管理及び子ども達の地域産業に対する関心度を高める。
内 容:令和元年度に小学校へ入学する新入学生34名へ寄贈しました。
中学校でも引き続き使用し、中学校卒業後は生徒へそのまま引渡します。
■国立公園の桜の木の植樹や剪定等を実施しました。
【事業名:観光振興事業】
寄附金充当額:7,484千円
事業目的:黄金崎公園整備プロジェクトとして、黄金崎の植生を保全し、美しい景観を後世に残す。
事業内容:・桜移植工 土壌改良14箇所、桜移植14本・桜植栽工、桜植栽18本
・桜剪定・伐採工・剪定65本、伐採10本
2.豊かな心をはぐくむ教育文化のまちづくり(教育・文化)
■子育て支援センターの施設を直しました
【事業名:教育環境の整備事業】
寄附金充当額:165千円
事業内容:仁科子育て支援センターの空調設備等が故障したため、緊急修繕を行いました。
■小学校のトイレを新しくしました
【事業名:教育環境の整備事業】
寄附金充当額:1,641千円
事業内容:田子小学校の生徒用トイレを各トイレに洋式トイレが1基以上になるよう、和式トイレから洋式トイレへ改修を行いました。
■高校生に奨学金の支援をしました
【事業名:学校教育の支援事業】
寄附金充当額:120千円
事業目的:町内の中学校と連携型中高一貫教育を行っている静岡県立松崎高等学校の学力向上を図り、松崎高校存続と地域力維持のため、町内の中学校を卒業し松崎高校に進学する成績優秀者の保護者等に対して、修学に必要な資金を支給する。
事業内容:申請のあった松崎高校へ進学する成績優秀者1名の保護者に奨学金を支給しました。
■高校生のバス通学費の支援をしました
【事業名:学校教育の支援事業】
寄附金充当額:2,659千円
事業目的:子どもの教育にかかる経済的な負担を軽減し、高等学校等に通学する生徒の保護者等に対し、通学費の一部を助成する。
事業内容:申請のあった53名に通学費の助成を行いました。
3.地域で支えあう安心とやすらぎのあるまちづくり(保健・福祉・医療)
■高齢者の外出支援を行いました【事業名:高齢者支援事業】
寄附金充当額:4,050千円
事業目的:高齢者の外出の機会を容易にし、生活圏の拡大と社会参加の促進を図る。
事業内容:4月1日現在、町内に住所登録されている70歳以上の者(施設等へ入所している者は除く)を対象に、路線バス 回数券の購入助成を行いました。(1冊1300円のバス回数券を500円で販売。1回購入上限5冊まで)
4.個性ある地域の発展と快適な生活のできるまちづくり (防災・ICT・都市基盤整備)
■地域で利用する防災資機材を購入しました【事業名:防災資機材の購入事業】
寄附金充当額:1,476千円
事業目的:災害等の非常時に備え備品等を整備する
事業内容:地域の防災力向上を図るため、自主防災会用可搬ポンプ2台等を購入しました。
■災害時の活用を見込み、トイレトレーラーを購入しました
【事業名:防災資機材の購入事業】
寄附金充当額:5,866千円
事業目的&内容:【全国の1,741市区町村が1台ずつトイレトレーラーを常備し、被災地に全国から速やかに集結できたなら、災害時のトイレ不足を大きく解消できるはず。災害大国ニッポンの強靭化のために、助けあいのネットワークを。】災害派遣トイレネットワークプロジェクト『みんな元気になるトイレ』のこの趣旨に賛同し、プロジェクトに参加するためトイレトレーラーを購入しました。また、普段は地域で行われる祭りやスポーツイベントなどで活用します。
■氾濫危険河川の改修を行いました
【事業名:都市基盤整備事業】
寄附金充当額:51,052千円
事業目的&内容:平成25年災害で氾濫した坂本川の改修工事を実施し、氾濫原因であった暗渠水路を開渠水路に改修することで、洪水被害の再発防止対策を講じました。
5.その他(町に一任していただいた事業)
■漁港内航路の浚渫をしました
【事業名:環境保全事業】
寄附金充当額:76,663千円
事業目的:河川からの土砂堆積等で水深が浅くなった漁港内航路を浚渫することにより、漁船・船舶の航行上の安全を確保する。
事業内容:浚渫工事:V=12,200㎥(3漁港4ヶ所) を行いました。
■松林の松くい虫からの被害対策を実施しました
【事業名:環境保全事業】
寄附金充当額:6,345千円(薬剤地上散布2,246千円、予防材注入3,196千円、被害木伐倒903千円)
事業目的:松くい虫防除薬剤の地上散布及び予防剤の樹幹注入を実施するとともに、被害を受けた松の伐倒駆除を実施することにより、町内海岸線沿いの松林の保全を図る。
事業内容:薬剤地上散布(11.3ha×2回)、予防剤注入(松117本、アンプル887本)、被害木伐倒(2箇所、11本)を行いました。