沢田船溜の北側、民宿の立ち並ぶなかに、小さな丘を掘り抜いて作られた岩窟がある。その壁面中央に本尊金輪仏項尊が鉄線描きで描刻され、刻線には墨が入れられており、円形の光背には朱色が施され、上部に白岩山の文字が刻まれている。その他に地蔵菩薩、思惟相の如意輪観音(全壁画中最も秀れた傑作)、通肩の如意立像、如来形坐像、不動明王立像が描かれている。これらはいずれも流麗な線の美しさと適確な筆力で描かれており、決して凡庸な作品ではないことを示している。

製作年代や作者については、当地には鎌倉時代に連なる口碑、伝説が各所にあることや、手法、その他の特徽より推して、宗画の様式を示した鎌倉時代の作ということは動かしがたいように考えられる。この岩窟自体は小さなものであるが、この岩窟があるところは丁度円墳のようになっており、まわりに民宿が立ち並ぶなかにひっそりとした鎌倉時代をしのばせる空間をつくり出している。

交通

乗浜バス停から徒歩3分。

このページに関するお問い合わせ

まちづくり課観光係
[昼間]電話:0558-52-1114(直通)
[夜間・土日祝祭日]電話:0558-52-1111(代表)
Mail:kankou@town.nishiizu.shizuoka.jp